鳥居薬品は、蛋白分解酵素阻害剤「注射用フサン®10」「注射用フサン®50」の製造販売承認を日医工に譲渡することで合意した。フサンは腎・透析領域の主力製品であり、譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2019年4月1日。M&Aアドバイザーとしては、鳥居薬品が環境変化を踏まえ、資源配分を見直すことで、経営効率化を図ったと評価できる。また、日医工は長期収載品も含めて供給することを基本スタンスとしており、血液浄化薬領域での存在感を高める狙いもあるため、今後の展開に注目が集まる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。