東海カーボンが米国のカーボンブラックメーカー大手、SRCとそのグループ会社を341億円で買収し、北米市場での事業体制を強化する。SRCは米大手のファーネスブラックの製造・販売会社で、タイヤメーカーを中心に欧米ユーザーのほか、日系ユーザーにも食い込んでいる。東海カーボンは日本、タイ、中国に生産拠点を持ち、カナダのカンカーブを買収し、天然ガスを主原料とするサーマルブラック分野にも進出している。M&Aアドバイザーとしては、東海カーボンが北米市場での競争力を高めるために、戦略的な買収を行ったと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。