東海カーボンが米国のカーボンブラックメーカー大手、SRCとそのグループ会社を341億円で買収し、北米市場での事業体制を強化する。SRCは米大手のファーネスブラックの製造・販売会社で、タイヤメーカーを中心に欧米ユーザーのほか、日系ユーザーにも食い込んでいる。東海カーボンは日本、タイ、中国に生産拠点を持ち、カナダのカンカーブを買収し、天然ガスを主原料とするサーマルブラック分野にも進出している。M&Aアドバイザーとしては、東海カーボンが北米市場での競争力を高めるために、戦略的な買収を行ったと評価できる。