昭和産業がボーソー油脂を完全子会社化するためにTOBを実施することを発表した。ボーソー油脂はTOBに賛同しており、買付価格は1株につき1080円で、買付予定数は全株式だが、下限は所有割合66.67%に設定されている。買付代金は15億9900万円で、買付期間は5月18日~7月13日。ボーソー油脂は上場廃止となる。家庭用の米油市場は拡大しているが、大手食用油メーカーの攻勢が激化し、ボーソー油脂は業績が悪化していた。M&Aアドバイザーとしては、昭和産業がボーソー油脂を傘下に収めることで、収益改善と安定的な事業基盤の構築が期待できると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。