昭和産業がボーソー油脂を完全子会社化するためにTOBを実施することを発表した。ボーソー油脂はTOBに賛同しており、買付価格は1株につき1080円で、買付予定数は全株式だが、下限は所有割合66.67%に設定されている。買付代金は15億9900万円で、買付期間は5月18日~7月13日。ボーソー油脂は上場廃止となる。家庭用の米油市場は拡大しているが、大手食用油メーカーの攻勢が激化し、ボーソー油脂は業績が悪化していた。M&Aアドバイザーとしては、昭和産業がボーソー油脂を傘下に収めることで、収益改善と安定的な事業基盤の構築が期待できると考えられる。