日産自動車は、車載用リチウムイオン電池事業を手がけるビークルエナジージャパンを子会社化することを決定した。取得価額や持ち株比率は非公表で、取得予定日も未確定。ビークルエナジーは日立製作所の車載用電池子会社を前身とし、INCJとマクセルが各47%を出資して2019年に設立された。日産がビークルエナジーを子会社化した後も、既存株主のマクセル、日立Astemoは引き続き経営に関与する。ビークルエナジーは車載用電池の一貫生産体制を整えており、生産拠点は3カ所ある。M&Aアドバイザーとしては、日産のハイブリッド車向けリチウムイオン電池の安定調達につながる戦略的な買収であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。