日本製鉄は、タイの電炉メーカー大手のGスチールとGJスチールの2社を子会社化することを発表した。アレス・マネジメントの傘下ファンドが保有する株式を取得し、TOBを行い完全子会社化する予定で、買収総額は最大880億円となる見通し。両社合わせた熱延生産能力は年間約300万トンで、脱炭素化への取り組みを加速する狙いも込められている。日本製鉄は、ASEAN域内で鉄源一貫生産体制の確保を目指していた。M&Aアドバイザーとしては、日本製鉄がASEAN市場での競争力を強化するために、タイのGスチールとGJスチールを買収することは戦略的な決断であると言える。