日本パワーファスニングは、中国子会社の全持ち分を譲渡した。採算性が低下し、10年にわたって営業赤字が続いたため、黒字化は困難と判断した。譲渡先や価格は非公表。譲渡先の蘇州強力五金は、日本パワーファスニングの香港子会社の傘下で、1994年に創業した。
M&Aアドバイザーのコメント:日本企業が中国市場での事業展開に苦戦する例が増えている。今後は、リスクマネジメントを徹底し、事業の再編や撤退を検討することが重要となる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。