日本ハムは、水産加工食品の製造や水産原料の輸入販売を手がける子会社のマリンフーズの全株式を、双日に約265億円で譲渡することを決めた。譲渡予定日は2022年3月31日。マリンフーズは日本ハムグループに加わり、水産部門の中核を担ってきた。双日は水産領域に関し、貿易のほかに、マグロ養殖事業や中国でのマグロ加工卸事業を手がける。M&Aアドバイザーとしては、日本ハムが事業構造改革の一環として、水産事業の見直しを進めたことが背景にあると考えられる。双日は水産領域に強みを持ち、今後の成長が期待される企業であるため、日本ハムにとっても良い選択肢であったと言える。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。