大日本住友製薬は、英国の医療用医薬品メーカーSPEの全株式を英国投資ファンドに譲渡した。SPEは、大日本住友製薬グループの中核製品である非定型抗精神病薬「ラツーダ」を販売していたが、現在の事業環境を踏まえ、譲渡が望ましいと判断した。譲渡価格は非公表。大日本住友製薬は、日本、北米、中国・アジアでの自社販売に注力し、欧州を含む他地域は他社との提携による成長を目指す方針を打ち出している。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:大日本住友製薬の戦略に沿った譲渡となったが、欧州市場においては競合他社との提携が必要となるため、今後も注目が必要である。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。