住友金属鉱山は、チリのシエラゴルダ銅鉱山の保有全権益をオーストラリア資源大手South32 Limitedに約1349億円で譲渡することを発表した。譲渡価格に加え、2025年末までに最大約400億円を追加で受け取る可能性がある。住友商事も保有する全権益13.5%を同社に譲渡する。譲渡先のSouth32はオーストラリアを拠点とする資源大手で、上場している。2022年3月までに譲渡が完了する予定である。

【M&Aアドバイザーのコメント】
今回の譲渡は、住友金属鉱山が全社的な資産構成の見直しを行う中での決定である。銅価格や生産量の状況に応じ、追加で受け取る可能性がある点は、譲渡価格のみでなく、将来的な収益性を見据えた戦略的な判断が反映されていると言える。また、オーストラリア資源大手との取引は、グローバルな視野に立った住友金属鉱山の成長戦略にも繋がるものである。