伊藤忠商事は、ファミリーマートの株式を非公開化するためにTOBを実施することを決定した。買収目的会社のリテールインベストメントカンパニーを通じて、最大5808億8100万円で全株式を取得する。ファミリーマートはTOBに賛同し、上場廃止となる見通し。伊藤忠は、競争に勝ち残るためにファミリーマートを非公開化し、グループ一体となって迅速に意思決定を進める必要があると判断した。買付期間は2020年7月9日から8月24日まで。M&Aアドバイザーとしては、コンビニエンスストア業界のビジネスモデルの見直しやECの急拡大による厳しい経営環境の中で、伊藤忠の戦略的な判断に理解を示す必要がある。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。