三菱ケミカルホールディングスは、傘下の三菱ケミカルが手がける結晶質アルミナ繊維事業を米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントに850億円で譲渡することを発表した。譲渡完了は2022年3月1日を見込む。結晶質アルミナ繊維は自動車の排ガス浄化や製鉄所の炉内断熱材として使われるが、ガソリン車の販売規制の動きもある。M&Aアドバイザーとしては、三菱ケミカルが事業構成の見直しを行い、持続的な成長を図るために譲渡を決定したことは、戦略的な判断と言える。