三井E&Sホールディングスは、三井E&S造船の艦艇事業を三菱重工業に譲渡することで基本合意したと発表した。最終契約書は12月末に締結し、2021年10月に譲渡完了を目指す。譲渡対象は玉野艦船工場が手がける。三井E&Sは千葉工場で商船建造からの撤退を決定しており、造船事業の再編を進めている。三菱重工は防衛産業の国内トップで、陸海空をカバーしている。M&Aアドバイザーとしては、三井E&Sの経営再建に向けた事業構造改革の一環として、譲渡による事業効率化や資金調達の効果が期待される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。