ヨシムラ・フード・ホールディングスは、日本酒製造の栄川酒造をスーパーマーケット運営のリオン・ドールコーポレーションに譲渡することを決定した。栄川酒造は、リオンを割当先とする1億8000万円の第三者割当増資を実施し、栄川酒造への持ち株比率はリオン81%、ヨシムラ19%となる。栄川酒造は増資で調達した資金をもとに新たにウイスキー事業を始める。譲渡先のリオンは福島県、新潟県、栃木県で計67店舗のスーパーを展開する。栄川酒造が製造する日本酒をリオンの店舗で販売するほか、ウイスキー製造に必要な設備投資を行う予定。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:栄川酒造が新たにウイスキー事業を始めることで、日本酒市場の縮小傾向に対応し、新規市場に参入する戦略は妥当である。また、リオンの店舗展開を活用し、販路拡大を図ることで、事業の成長が期待できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。