ミヤコは経営陣による買収を受け入れて非公開化することを発表した。ツカダ興産がTOBを実施し、最大約19億8900万円で全株取得を目指す。買付価格は1株あたり1325円で、TOB公表前日の終値930円に42.47%のプレミアムを加えた。買付期間は2月5日~3月23日までの31営業日。ミヤコは戸建住宅、マンション向けの給排水金具などの開発を主力とし、製造は外部委託するファブレス企業。M&Aアドバイザーとしては、ミヤコが事業環境の厳しさを見据えて非公開化に踏み切ったことは理解できるが、買付価格が適正かどうかは慎重に検討する必要がある。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。