マルハニチロは、アラスカ産水産物の加工販売を手がける米子会社の事業を、現地同業のNorthwest Fish Companyに譲渡することを決めた。主力のアラスカ産紅鮭・カラフト鱒事業は営業損失が続き、事業撤退することになった。対象事業の売上高は157億円、営業利益は△22億円。譲渡予定日は2020年12月31日。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:マルハニチロは、収益改善が見込めない事業を早期に手放すことで、経営資源の集中化を図り、事業の効率化を進めることができる。今後は、収益性の高い事業に注力し、企業価値の向上を目指すことが重要である。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。