ベネッセホールディングスは、語学教育事業の米国子会社Berlitz Corporationの全株式をカナダのILSC Holdings LPに譲渡した。ILSCは留学支援などの語学教育事業を展開しており、相乗効果が見込めると判断したため。譲渡価額は非公表で、ベルリッツ向け貸付債権を放棄する。ベネッセは1993年にベルリッツを子会社化し、2001年に完全子会社とした。M&Aアドバイザーとしては、ベネッセが事業の選択と集中を進める中で、相手先のILSCとの相乗効果を見据えた戦略的な譲渡となったと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。