トーヨーアサノは、子会社の日本セグメント工業の全保有株式90%をフジミ工研に譲渡することを決定した。コンクリートパイル事業に経営資源を集中させるための措置であり、譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月31日。フジミ工研はJFE建材の保有する10%も取得し、日本セグメント工業を完全子会社化する。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:トーヨーアサノの経営資源の集中による戦略的な決断と言える。コンクリートパイル事業に注力することで、より効率的な事業展開が期待できる。一方で、フジミ工研にとっては、トンネル覆工部材の製造能力を強化することができるメリットがある。両社にとってWin-Winの取引と言える。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。