デサントは、トレイルランニング用オフロードシューズを主力とするイノヴェイトの全株式を、創業者のWayne Edy氏が設立する新会社に譲渡することを決めた。譲渡価額は約10億800万円で、譲渡予定日は2020年2月14日。デサントは2015年にイノヴェイトを買収したが、業績が当初想定した事業計画を大幅に下回って推移していた。
M&Aアドバイザーのコメント:デサントがイノヴェイトを買収した際には、グローバル展開を加速させることが期待されていましたが、業績が伸び悩んだため、今回の譲渡となりました。企業買収は、事業戦略に合致するかどうかを見極めることが重要であり、今回のように失敗することもあることを忘れてはなりません。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。