テラ、新型コロナ治療薬開発子会社の株式をCENEGENICS JAPANに譲渡へ。共同研究契約で進めた治療薬の臨床試験はイダルゴ州で承認されたが、年内に他州での承認は見込めず。譲渡価額は1億5300万円。

テラは、Prometheus Biotech Corporationの全保有株式をCENEGENICS JAPANに1億5300万円で譲渡することを決めた。テラは、CENEGENICS JAPANと共同で新型コロナ感染症治療薬の開発に取り組んでおり、9月には薬事承認を取得したが、同州以外では年内に薬事承認が得られない状況だった。M&Aアドバイザーとしては、テラが新型コロナ感染症治療薬の開発に注力する一方で、CENEGENICS JAPANとの共同研究契約を締結し、新会社で臨床試験を進めることで、事業拡大に取り組んでいることが注目される。

記事監修者 : 濱田 啓揮

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。