ティーケーピーは、レンタルオフィス事業を手がける台湾子会社の全株式をスイスIWG傘下のルクセンブルクIWG Group Holdings Sarlに譲渡することを決めた。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2023年2月1日。台湾リージャスの売却に伴い、2023年2月期決算に17億2500万円の特別損失を計上する。台湾リージャスは2012年にレンタルオフィス事業を始め、ティーケーピーは2019年にIWGから台湾リージャスを買収したが、今回、IWGが台湾リージャスを買い戻す形となる。M&Aアドバイザーとしては、地政学的な課題がある場合は、事前にリスク評価を行い、適切なタイミングでの撤退や売却を検討することが重要であると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。