香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントがレーサムに対してTOBを行い、子会社化することを発表した。買付代金は312億円で、目的はレーサム前会長の田中剛氏の資産管理会社で筆頭株主のPower Oneが所有する全株式64.21%の取得。買付価格は1株につき1700円で、TOB公表前営業日の終値1577円に7.8%のプレミアムを加えた。買付期間は9月21日~11月4日で、決済の開始日は11月11日。レーサムはTOBに賛同しており、上場を維持する見通し。M&Aアドバイザーとしては、今後のレーサムの成長戦略に注目したい。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。