アステラス製薬は、キャンディン系抗真菌剤「ファンガード」の全世界での製造販売権をスイス製薬企業Sandoz AGに譲渡することを決定した。譲渡価額は6250万ドル~7500万ドルで、譲渡後は売上高の達成状況に応じて追加対価を受け取る。2023年上期中に譲渡完了を見込む。M&Aアドバイザーとしては、アステラス製薬が経営資源配分の最適化を図るために、事業譲渡を決断したことは理解できる。また、Sandoz AGにとっては、新たな製品を取り入れることで事業拡大につながると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。