ソフトバンクグループは、傘下の米ロボットメーカー、ボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却することで合意した。現代自動車グループが約80%の株式を取得し、SBGは子会社を通じて約20%を継続保有することでボストン・ダイナミクスの経営に一定の関与を行う。売却価額は非公表だが、同社の株式価値は総額11億ドル(約1144億円)としている。ボストン・ダイナミクスは1992年に設立され、2013年にグーグルが買収した後、SBGが2018年に全株式を保有する形で買収した。売却完了は2021年6月までに見込まれる。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:SBGは、ボストン・ダイナミクスの買収により、ロボット技術の分野での競争力を高めることを狙っていたが、今回の売却はSBGの経営戦略の見直しの一環として行われたものと思われる。一方で、現代自動車グループは、自動車産業における自動運転技術の開発に
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。