LIXILグループは、川島織物セルコンの全株式を自己株式買い取りに応じて譲渡することを決めた。これは、建材・住設機器の基幹事業への経営資源の集中を進めるための一環であり、現経営陣によるMBOの申し出を受け入れることにした。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2021年1月6日。川島織物セルコンは、京都銀行と京都企業成長支援ファンドからの資金調達により自己株式を買い付ける。M&Aアドバイザーとしては、LIXILグループの経営資源の集中による事業構成見直しに注目し、今後の展開に期待したい。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。