KTCが中国子会社を譲渡へ
工具メーカーとして知られるKTCは、中国子会社である福清京達師工具有限公司(福建省福清市)を譲渡する決議を行いました。福清京達師工具は作業用工具製造を行い、売上高1億9000万円、営業利益△6100万円、純資産2億5000万円という財務状況です。今回の譲渡により、KTCは中国における工具製造拠点を手放すことになります。
譲渡の背景と理由
福清京達師工具は1995年に設立され、OEM(相手先ブランド)の製造を中心に自動車産業をはじめ様々な工業分野向けの作業工具を生産してきました。しかし、市場環境の変化によりOEM需要が減少していたことや、子会社設立から20年以上が経過して設備の老朽化が進行していたことが主な理由とされています。さらに、中国国内における生産コストの上昇も重なったことで、競争力や収益の維持が困難な状況となりました。
譲渡価額と予定時期
譲渡先は非公表ですが、譲渡価額は2億9500万円とされており、2019年5月に譲渡が完了する見通しです。KTCが保有していた全出資持ち分(所有割合75%)の譲渡となるため、今後の福清京達師工具の事業展開については譲渡先が関与することになります。
株式会社M&A Doのご紹介
当社はM&A仲介を行うにあたり、売り手企業から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できるよう取り組んでおります。豊富な経験と専門知識を活かしたサポートにより、スムーズかつ最適なM&Aを実現することを目指しております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。