KTCは、中国子会社の福清京達師工具有限公司の全出資持ち分を譲渡することを決定した。譲渡先は非公表で、譲渡価額は2億9500万円。福清京達師工具は、OEM品を主体に自動車や産業向けの作業工具を生産していたが、市場環境の変化や設備の老朽化、中国国内の生産コスト上昇などで競争力の維持が困難になっていた。譲渡は2019年5月を予定している。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:福清京達師工具の譲渡は、KTCが事業の再編成を進める上で必要な決断だったと言える。今後は、譲渡先がどのような戦略を取るかが注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。