KeyHolderによるノース・リバーの子会社化について
KeyHolderは、芸能界向けに車両サービス事業を手がけるノース・リバー(東京都千代田区。売上高96億6000万円、営業利益20億9000万円、純資産56億1000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決定しました。今回の取得により、KeyHolderは総合エンターテイメント事業の基盤拡充を狙っています。
主な背景と取得の目的
KeyHolderは2019年1月、名古屋を拠点とするアイドルグループ「SKE48」事業をAKS(現Vernalossom、東京都千代田区)から取得しています。「SKE48」のほかにも、ガールズメタルバンド「BRIDEAR」やロックバンド「Novelbright」の管理・運営を行っており、エンターテイメント事業の拡大を続けてきました。
ノース・リバーを傘下に収めることで、「乃木坂46」という強力なコンテンツや移動時の車両サービス事業を取り込み、基盤をさらに拡充できることが期待されています。
ノース・リバーの事業概要
ノース・リバーは2011年に設立され、主に「坂道シリーズ」、「AKB48グループ」などのアイドルグループや芸能人、著名人の移動時の車両サービスを提供しています。また、ノース・リバーは乃木坂46合同会社の持ち分を50%保有しており、その映像コンテンツ制作や権利管理などのプロデュース事業も行っています。
乃木坂46合同会社への影響
KeyHolderがノース・リバーの全株式を取得することで、乃木坂46合同会社はKeyHolderの持分法適用関連会社となります。これにより、KeyHolderは乃木坂46関連のコンテンツ制作・管理にも関与し、エンターテイメント事業のさらなる強化を図る方針です。
取得価額と予定日
取得価額は未確定とされていますが、取得予定日は2020年7月1日です。この買収により、KeyHolderはノース・リバーを子会社化し、アイドルグループや芸能人の車両サービス事業を取り込むことで、総合エンターテイメント事業としての基盤を強固なものにしていく考えです。
追記事項(2020-06-30)
芸能プロダクション経営のVernalossom(旧AKS、東京都千代田区)より、6月10日付でノース・リバー株15%を9億円で取得しました。残りの85%のうち、35%を保有する遊技機メーカーの京楽産業.(名古屋市)からの株式取得価額は21億円が予定されており、取得予定日は7月1日です。
KeyHolderは合計でノース・リバー株50%を所有することに加え、役員の派遣なども行うことを検討しているため、実質支配力基準により子会社化される見込みです。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。