KDDIとJパワー、新たなTOBに着手

KDDIとJパワーは、法人向け電力販売を担うエナリスに対する株式公開買い付け(TOB)を開始すると発表しました。エナリス側も今回のTOBに賛同を表明しており、今後の手続きが注目されます。

エナリスの事業とTOBの狙い

エナリスは、電力販売のほか、電力需要家の電源選択や効率的利用に向けたサービス、節電マネジメントなど電力の有効活用に繋がる事業を手がけています。TOBの成立後は、エナリスの議決権保有比率をKDDIが59%、Jパワーが41%に配分する予定です。

VPPやブロックチェーンを活用したサービス拡充

KDDIはエナリスと協業することで、同社が持つVPP(仮想発電所)やブロックチェーン(分散型台帳)のノウハウを活用し、「auでんき」のサービス拡充を目指します。
一方のJパワーは、エナリスとの協働により電力販売方法の多様化を図り、新たなビジネスチャンスの獲得を狙います。

買い付け価格と買い付け期間

今回の買い付け価格は1株あたり700円で、公表日の前営業日の終値483円に対して約44.93%のプレミアムが加えられています。買付予定数の下限は1002万400株で、上限は設けられていません。買い付け総額としては最大で約240億円となる見込みです。
さらにTOBで50.6%以上の株式を取得し、総議決権数が3分の2を超えた場合はエナリスの上場を廃止するとされています。買い付け期間は2018年11月7日から12月19日までです。

株式会社M&A Doのご紹介

株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとするM&A仲介会社です。実績と専門知識を活かし、企業譲渡におけるあらゆるニーズに対応いたします。