JVCケンウッド、米国子会社Zetronの全株式を譲渡へ

JVCケンウッドは、通信指令・管理システム機器などの開発・生産を手がける米国子会社Zetron, Inc.(ワシントン州レドモンド)の全株式を、豪州の通信関連サービス企業Codan Limited(南オーストラリア州モーソンレイクス)に譲渡することを決定しました。譲渡価額は約49億8000万円で、2021年4月末をめどに譲渡完了の見込みです。

背景と目的

JVCケンウッドは事業再構築の一環として無線システム事業におけるZetronの位置づけを見直した結果、この譲渡を決定しました。Zetronは通信指令・管理システムの開発・生産を専門とする企業で、JVCケンウッドは2007年に子会社化して以来、自社の無線端末とZetronの通信指令・管理システムを組み合わせたトータルシステムを提供してきました。

市場ニーズの変化

近年、無線システムの市場では技術革新やデジタルシフトなどの変化が進んでおります。JVCケンウッドはZetronの強みを活かしつつ事業を展開してきましたが、市場ニーズとの連動や事業効率化の観点から、今回の譲渡を通じてさらなる事業再編を図る方針です。

今後の展望

Codan LimitedによるZetronの取得後は、通信指令・管理システムの開発・サポート体制が強化され、グローバルな顧客需要に応えることが期待されます。JVCケンウッドは無線端末事業を継続しつつ、新しい経営資源の集中と選択によって今後の企業価値向上を目指すとみられます。

株式会社M&A Doについて

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