JSRは、EUV用メタルレジストメーカーのInpria Corporationの株式79%を追加取得し、子会社化することを発表した。現在21%の持ち株比率を100%に引き上げ、Inpriaの事業価値に関して約565億円で合意した。Inpriaは、EUV用メタルレジストの開発に取り組んでおり、高解像度のEUVフォトレジストが求められる中、有望素材として期待されている。買収は逆三角合併方式で行われ、2021年10月末までに取得完了の見込み。10月29日に買収手続きが完了したと発表された。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:JSRのInpria買収は、同社の半導体材料事業の強化につながる重要な一手である。EUVフォトレジストの需要が高まる中、Inpriaの技術力を取り込むことで、JSRは市場競争力を強化し、今後の成長につながると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。