ENEOSホールディングスが米国石油開発会社を子会社化する背景
ENEOSホールディングスは、子会社であるJX石油開発(東京都千代田区)の米国法人を通じて、米Petra Nova Parish Holdings LLC(PNPH、テキサス州)の持ち分を追加取得することを決定しました。もともと別の現地子会社が保有していた50%に加え、今回の追加取得により持ち株比率が100%となります。
追加取得の目的
今回の取引額は約5億1500万円で、取得予定日は2022年9月15日です。今回の子会社化により、「CCS(二酸化炭素の回収・貯留)」関連の技術蓄積や温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みを強化することが期待されています。
PNPHの事業内容
PNPHは火力発電所の燃焼排ガスからCO₂(二酸化炭素)を分離・回収し、それを油田に圧入することで原油の増産を図るプロジェクトを行っています。2016年12月の商業運転開始以降、累計で約400万トンのCO₂地下圧入を実現しており、環境負荷低減や資源の有効活用に貢献している点が特徴です。
今後の展望
ENEOSホールディングスがPNPHを100%子会社化することで、CCS技術をより広範に活用し、脱炭素社会の実現に向けたイノベーションをさらに進めるとみられています。持続可能なエネルギー供給を追求する上で、今回の買収は大きな意義を持つと予想されます。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。