DMG森精機、倉敷機械を子会社化へ
DMG森精機は、クラボウ傘下の工作機械メーカーである倉敷機械(新潟県長岡市。純資産49億5000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決定いたしました。これまで同社が手がけていなかったCNC(コンピューター数値制御)横中ぐりフライス盤を品ぞろえに加えることで、製品ラインアップの強化を図る方針です。
倉敷機械の概要
倉敷機械は、CNC横中ぐりフライス盤を主力とし、国内シェアは約40%を誇ります。本企業はクラボウの工作機械部門を母体に、1949年に倉敷機械工業(1951年に現社名に変更)として発足しました。「クラキ」のブランド名で、CNC横中ぐりフライス盤をはじめ、横形マシニングセンターやガンドリルなどを製造しています。
2023年3月期の業績は売上高49億1000万円、営業利益4850万円。従業員数は295人となっています。
DMG森精機の狙い
DMG森精機は工作機械業界の最大手で、2022年12月期売上高は4740億円という規模を誇ります。業界最大級の品ぞろえを持ちながら、CNC横中ぐりフライス盤は製造しておらず、今回の子会社化によりラインアップの拡充を図ります。CNC横中ぐりフライス盤は宇宙・航空、新エネルギー、電源開発、重機械産業などで需要が増加しており、同社の今後の成長に大きく寄与すると考えられています。
取得価額とスケジュール
取得価額は45億円です。もともとは2023年10月31日を予定していましたが、2023年10月25日の発表により取得予定を12月末までに変更することになりました。さらに2023年12月19日には、取得日が2024年1月5日になると発表されました。
これまでの経緯
- 当初の取得予定日:2023年10月31日
- 2023年10月25日:取得予定を12月末までに変更すると発表
- 2023年12月19日:取得日が2024年1月5日に変更
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。