BRUNOは、バッグの企画・製造を手がける子会社のシカタの全株式を、自社株取得に応じる形で譲渡することを決めた。譲渡価額は18億円で、譲渡予定日は2023年3月22日。シカタは京都銀行の事業承継ファンド「京銀ネクストファンド」、シカタ社長、取締役の3者を引き受け先とする約4億2500万円の第三者割当増資を実施する。シカタは女性向けバッグのOEM会社として、大手アパレルや量販店、通信販売会社など広範な取引先を持つほか、SPA事業で独自ブランドを展開する。BRUNOは2018年にシカタを完全子会社化していた。
【M&Aアドバイザーのコメント】
BRUNOがシカタの全株式を譲渡することで、経営資源の選択と集中を図る一方、シカタは第三者割当増資を実施して資金調達を行うことで、事業拡大を目指すことがわかる。今後、シカタがどのような戦略を展開するかに注目が集まる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。