AIフュージョンキャピタルグループによるショーケースの子会社化について

AIフュージョンキャピタルグループは14日、クラウドサービスなどIT関連企業のショーケースを子会社化すると発表しました。TOB(株式公開買い付け)で39%余りの株式を取得した後、第三者割当増資を引き受けて所有割合を最大51%とする予定です。買収総額は約18億3600万円にのぼります。AIフュージョンは投資事業の中でAI(人工知能)領域を主軸に据えており、今回の子会社化もその一環となります。ショーケースは東証スタンダード市場への上場を維持する方針です。

TOBの概要

ショーケース株の買付価格は1株につき420円で、TOB公表前日の終値349円に20.34%のプレミアムを加えています。買付予定数は所有割合39.64%(増資後の所有割合32.18%)にあたる275万9100株で、下限も同数と設定されました。買付代金は11億5882万円となります。

主な株主の応募予定

創業者で筆頭株主の森雅弘氏と、創業者で現会長の第2位株主である永田豊志氏は、所有する合計39.2%(増資後の所有割合31.83%)の株式をTOBに応募する予定とされています。買付期間は11月15日から12月12日の20営業日で、決済の開始日は12月19日となります。公開買付代理人はフィリップ証券が担当します。

ショーケースの対応

ショーケースは今回のTOBに賛同の意を示していますが、応募については株主の判断に委ねる方針です。TOB成立後、ショーケースはAIフュージョンを引受先として約6億7700万円の第三者割当増資を実施し、増資後のAIフュージョンの所有割合は18.81%となる見込みです。

ショーケースの事業内容

ショーケースは1996年に設立され、Webサイト最適化技術を中心に、オンラインビジネスのコンバージョン(成約率)の向上や、本人確認におけるなりすまし防止などを実現するクラウドサービスを主力事業としています。2015年に東証マザーズ市場へ上場し、2016年には東証1部に昇格。その後、2022年4月に東証スタンダード市場へ移行しました。

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