KDDIがJ:COM株式を取得する背景
KDDIは、米メディア大手のLiberty Global,Inc(LGI)グループが保有する持ち株会社3社を買収することによって、ジュピターテレコム(J:COM)の株式を取得すると発表いたしました。この取引により、KDDIの株式所有割合は議決権ベースで37.8%となり、取得価額は3610億円とされています。取得予定日は2010年2月中旬となっており、国内最大手のケーブルテレビ局であるJ:COMとの提携を強化する狙いがあります。
J:COMの概要
J:COMは1995年に設立された企業で、327万世帯の顧客基盤を持つ国内最大手のケーブルテレビ局です。KDDIはこの資本参加によって、固定通信・移動通信・放送の融合による相乗効果を期待しているとのことです。
取得対象となる持ち株会社3社
KDDIは下記の3社の全株式を取得する計画です。
1. Liberty Global Japan Ⅱ,LLC
コロラド州に所在。純資産は87億2000万円とされています。
2. Liberty Jupiter, Inc.
コロラド州に所在。純資産は170億円とされています。
3. Liberty Japan, Inc.
コロラド州に所在。純資産は1260億円とされています。
住友商事との合弁解消と株式構成
J:COMの筆頭株主である住商/エルジーアイ・スーパー・メディア・エルピー(コロラド州)は、Liberty Jupiter, Inc.とLiberty Japan, Inc.、そして住友商事の合弁企業です。現在はJ:COM株式の58.1%を所有していますが、2010年2月にLGIグループと住友商事は合弁関係を解消する予定です。これに伴い、住友商事出資分の27.7%は同社の直接保有となる見通しです。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から一切手数料をいただかないことで、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。豊富な知識と経験を活かし、円滑なM&Aを実現しながら経営者の皆様の新たな未来をサポートいたします。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。