JVCケンウッドは、ドイツ子会社JTSEの全出資持ち分をFSDに1ユーロで譲渡することを決定した。JTSEは旧JVE従業員の年金債務を引き継いだ会社であり、譲渡はJTSEの終身年金債務と将来リスクを軽減するとともに、旧JVE従業員への年金支払いを安定させることを目的としている。譲渡は2023年3月末をめどに行われる予定である。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:JTSEの譲渡は、JVCケンウッドが経営リスクを軽減し、従業員の年金支払いを安定させるための戦略的な決定である。FSDは年金運用専門会社であり、JTSEの年金債務を引き継ぐことで、従業員の年金支払いを継続的に行うことができる。この譲渡により、JVCケンウッドは将来的なリスクを回避し、事業の安定性を確保することができる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。