JMDCによるキャンサースキャンの全株式取得について
JMDCは、自治体向けに予防医療サービスを展開するキャンサースキャン(東京都品川区。売上高41億7000万円、営業利益6億9600万円、純資産20億9000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決定いたしました。取得価額は142億円で、取得予定日は2024年1月31日です。
自治体向け事業の強化を目指す理由
キャンサースキャンは全国で700を超える自治体を顧客としており、国民健康保険加入者に特定健診の受診を促すサービスを提供しています。一方、JMDCは健康保険組合領域を主力市場とし、医療データ分析を行っております。今回の子会社化によって、両社の強みをかけ合わせ、医療ビッグデータ市場における事業基盤をさらに強化する狙いがあります。
キャンサースキャンの役割とデータ活用
キャンサースキャンは2008年に設立され、これまで自治体へのサービスを通じて合計880万人の健診・レセプトデータを蓄積してきました。これらのデータは、予防医療の推進や各自治体が抱える健康課題へのアプローチに大きく貢献しています。JMDCがメインとして扱う医療データを補完し、相乗効果が期待されます。
JMDCとオムロンの関係
JMDCは2023年10月にオムロンの子会社となっています。オムロンは健康機器の開発・製造で知られており、ヘルスケア領域に強みを持つ企業です。こうした背景を考慮すると、医療データ分析を担うJMDCとキャンサースキャンが一体となることで、より包括的な予防医療サービスの提供が見込まれます。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることが強みのM&A仲介会社です。豊富な実績と経験を活かし、お客様のニーズに合わせた最適なサポートをご提供いたします。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。