J.フロント リテイリングの株式譲渡決定について
J.フロント リテイリングは、ファッションビル子会社のパルコの傘下で雑貨専門店事業を手がけるヌーヴ・エイ(東京都渋谷区。売上高119億円、営業利益△8億7200万円、純資産△2億2600万円)の全株式を投資会社リブラインベスコ(東京都千代田区)に譲渡することを決定いたしました。構造改革を加速し、主力事業や成長分野への経営資源を集中させる狙いがあります。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2021年6月30日です。
ヌーヴ・エイ事業の背景
ヌーヴ・エイは雑貨専門店を中心に、全国のパルコ店舗やその他ショッピングセンターに出店してまいりました。しかし、専門店を取り巻く環境変化や競合の激化などにより、競争が厳しくなっていました。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響により業績が低迷し、経営環境はいっそう困難なものとなっていました。
譲渡の目的
今回の譲渡は、グループ内での構造改革をスピーディに進めると同時に、J.フロント リテイリンググループが今後注力する主力事業や成長分野へ経営資源を集中させることを目的としています。これにより、グループ全体の競争力を高め、持続的な成長を目指していく狙いがあります。
譲渡の影響
ヌーヴ・エイがリブラインベスコの傘下に入ることで、投資会社のサポートを得ながら事業立て直しやさらなる成長が期待されます。一方、J.フロント リテイリングはグループの経営資源を強化領域に集中することで、グローバル競合の中でも勝ち抜く体制を整える意図があるようです。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、事業譲渡や買収において、売り手様から手数料を一切いただかないという特徴を持つM&A仲介企業です。譲渡後の資産を最大化するサポートを強みとし、きめ細やかなアドバイスとスムーズな手続きを通じて、経営者様に安心いただけるサービスを提供しております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。