Jトラストによるインドネシア商業銀行株式の取得について
Jトラストは、インドネシアの商業銀行であるPT Bank Mutiara Tbk.(以下、ムティアラ銀行)の株式を公開入札により取得すると発表しました。インドネシアは人口が東南アジア最大級であり、今後の高い経済成長が見込まれるため、今回の株式取得によって事業拡大を狙っているとみられます。
ムティアラ銀行の概要
ムティアラ銀行はインドネシア全土に62支店を展開しており、広範な営業ネットワークを持っている銀行です。しかし、2008年からインドネシア預金保険機構の管理下に置かれ、事業再生に取り組んできました。今回のJトラストによる取得により、同銀行の再生とさらなる成長が期待されています。
取得の特例と規制
インドネシアでは商業銀行の外国人持ち株比率は最大40%という規制がありますが、今回の入札では特例として100%の株式取得が可能となっています。取得割合や取得予定日などの詳細は、インドネシア金融庁による審査の結果を受けて確定する予定です。
追記事項(2014/11/20)
2014年11月20日付で株式99%を取得し、ムティアラ銀行を子会社化したと発表がありました。取得価額は403億円です。ムティアラ銀行の直近の業績は、売上高31億4000万円、営業利益はマイナス105億円、純資産が123億円となっています。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。