HOYA、PENTAXデジタルカメラなどの製造・販売事業をリコーに譲渡へ
HOYAは、PENTAXブランドで展開していたデジタルカメラなどの製造・販売事業をリコーに譲渡すると発表しました。具体的には、HOYAが新設するペンタックスイメージングシステム(東京都板橋区)が会社分割によって同事業を承継したうえで、リコーが新会社の全株式を取得することになります。
譲渡の背景
HOYAは2008年3月、ペンタックスを吸収合併し、デジタルカメラモジュールや内視鏡、人工骨、音声合成ソフトウエアなどの事業を継承してきました。今回、PENTAXブランドのデジタルカメラを中心とする事業の譲渡に踏み切ることで、HOYAは医療分野や精密部品事業などのコア事業への集中を図る狙いがあると考えられます。
取引の内容とスケジュール
HOYAが新設するペンタックスイメージングシステムが事業を承継し、リコーがその新会社の全株式を取得する予定です。取得価額は非公表となっており、取得予定日は2011年10月1日と発表されています。これに先立ち、HOYAは同事業に関連するベトナムのPENTAX VN CO., Ltd(ハノイ)の株式をペンタックスイメージングシステムに譲渡します。
HOYAが継続して展開する事業
ペンタックスから引き継いだデジタルカメラモジュール、内視鏡、人工骨、音声合成ソフトウェアなどの事業については、HOYAが引き続き展開していくことを表明しております。HOYAは、これらコア事業の強化によってさらなる企業価値の向上を図る方針です。
今後の展望
今回の譲渡により、PENTAXブランドを使用したデジタルカメラ事業はリコーの傘下で新たに再編・強化される見通しです。一方で、HOYAは医療分野や精密事業をより強化していくことで、独自の市場競争力を高めていくものと思われます。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。