FUJIによるファスフォードテクノロジ全株式取得の概要
FUJIは、半導体製造装置メーカーであるファスフォードテクノロジ(山梨県南アルプス市。売上高92億8000万円、営業利益7億3300万円、純資産30億9000万円)の全株式を取得し子会社化することを決議いたしました。取得価額は219億円で、取得予定日は2018年8月31日です。
ファスフォードテクノロジとは
ファスフォードテクノロジは、半導体製造の後工程で使用されるダイボンデイング装置を主力としており、OSAT(半導体後工程受託生産会社)などへの豊富な納入実績を持っております。高い技術力と信頼性で知られ、半導体製造後工程分野において大きな存在感を示しています。
ダイボンデイング装置の役割
ダイボンデイング装置とは、半導体チップを基板やパッケージに実装する際に使用する装置です。ファスフォードテクノロジの装置は、高精度かつ高効率な実装が可能であり、多様な半導体パッケージに対応できる点が強みです。
FUJIの事業領域拡大
FUJIは産業用ロボットメーカーとして、電子部品実装ロボットやロボット搬送システムを搭載した工作機械を手がけております。電子部品実装ロボットでは世界有数のシェアを保持しており、今回、半導体関連技術を取り込むことで、ロボット分野との連携や新たな製品開発など、事業領域のさらなる拡大を狙っています。
相乗効果のポイント
ファスフォードテクノロジの後工程技術とFUJIのロボット技術が組み合わさることで、半導体製造工程全体の合理化を強化できると期待されています。また、両社の顧客基盤を活かし、幅広い市場ニーズに対応することが可能となります。
株式会社M&A Doについて
株式会社M&A Doは、売り手(売主様)から手数料を一切いただかず、さらに譲渡後の資産を最大化できる点が大きな強みのM&A仲介会社です。経営者様の事業継承や事業売却をスムーズに進めるためのサポートを豊富な経験と専門知識で行っております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。