FDKが三徳の中国子会社を子会社化
FDKは、三徳(神戸市)の中国子会社である包頭三徳電池材料有限公司(BSBM、内モンゴル自治区。売上高34億2000万円、純資産18億円)の持ち分94.4%を取得し、子会社化することを決定しました。ニッケル水素電池事業の基盤強化の一環として、その主要原材料である水素吸蔵合金の安定確保につながると判断したためです。取得価額は10億8900万円で、取得予定は2024年2月下旬となっています。
BSBMは2001年に設立され、出資構成は三徳94.4%、現地企業5.6%です。FDKはこれまでBSBMの製品を購入する取引関係にありましたが、子会社化によりFDKのニッケル水素電池の開発力・販売網と、BSBMが培ってきた水素吸蔵合金の製造・開発技術を融合し、競争力を高めることを狙っています。
取得の目的
ニッケル水素電池の主要原材料である水素吸蔵合金の安定的な調達基盤を確保するためです。FDKはこれにより、グローバル市場におけるニッケル水素電池ビジネスのさらなる拡大を期待しています。
取得価額とスケジュール
取得価額は10億8900万円で、取得の完了は2024年2月下旬を予定しています。出資比率はBSBMの持ち分94.4%となります。
今後の見通し
子会社化によって、FDKのニッケル水素電池の開発・生産体制が強化される見通しです。また、両社の技術力・販売網を掛け合わせることで、さらなる市場拡大が期待されます。
追記事項
2024年3月1日に三徳の出資持ち分の取得が完了し、BSBMの商号を包頭富士電気化学有限公司に変更したと発表されました。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。