ENEOSホールディングスのTOB実施について
ENEOSホールディングスは、米ゴールドマン・サックス・グループと共同で設立した特別目的会社(SPC)であるロードマップ・ホールディングス合同会社を通じて、道路舗装大手である上場子会社NIPPOに対してTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表しました。買付代金は約2048億円です。ENEOSはもともとNIPPO株の57.1%を保有しており、TOBではENEOS以外が保有する株を取得する予定としています。
TOBの概要
NIPPOは今回のTOBに賛成意見を表明し、株主に応募を推奨しています。買付価格は1株あたり4000円で、前営業日の終値を5.1%下回るディスカウントプレミアムとなっています。買付予定数は5119万4750株で、下限を1149万9700株と設定しています。決済開始日は2022年1月4日となっており、公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、復代理人はauカブコム証券が務めます。
自社株買いと再上場への取り組み
TOB成立後は、NIPPOがENEOS保有株を1株2859円の価格で自社株買いを行い、その売却益約1700億円をキャッシュフロー改善および次世代エネルギー供給事業など成長市場への投資に充てる計画です。自社株買い後のENEOSのNIPPOに対する持ち株比率は50.1%となり、ゴールドマン・サックスが49.9%を保有する見通しです。ENEOSとゴールドマン・サックスはNIPPOの企業価値を高め、将来的には再上場を目指す方針を示しています。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。