ENEOSホールディングス傘下のJX金属が、タツタ電線の完全子会社化を目的にTOBを実施することを発表した。JX金属はタツタ電線株を37%余り保有しており、成長分野の中核と位置付ける電子材料関連事業の基盤拡充を目指す。買付代金は最大281億円で、買い付け開始は2023年6月を目指す。タツタ電線はTOBに賛同しており、JX金属による買付価格は1株につき720円となる。M&Aアドバイザーとしては、非鉄金属産業を取り巻く環境変化を踏まえた成長戦略の一環として、JX金属の戦略的なM&Aとして注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。