DMG森精機がドイツ子会社を通じてTOBを実施
DMG森精機は、これまで持ち分法適用関連会社として位置づけていたDMG MORI SEIKI AKTIENGESELSCHAFT(以下、AG社)を子会社化すると発表しました。AG社はドイツ・ビーレフェルトに所在地を置き、工作機械の製造・販売を行っております。売上高は2800億円、営業利益は202億円、純資産は1580億円にのぼります。
子会社化の背景と目的
DMG森精機はドイツ子会社を通じてAG社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、現在24.3%の所有割合を50%超へ引き上げる予定です。買付代金は最大で2214億円となる見込みです。同社は2009年にAG社と業務・資本提携契約を締結し、販売や開発、購買、生産など多岐にわたる分野で連携を強めてきました。今回の子会社化は、さらなる企業価値の創出には資本面でも一体となり運営することが最善と判断したためです。
技術分野でのシナジー効果
AG社が強みとする5軸制御技術やレーザー技術などをDMG森精機の製品・サービスに融合し、新たな製品開発を進める計画です。加えて、機種統合や商品共通化、販売における情報の一元化など、より効率的な運営を目指すことで収益体質を強化する見込みです。
TOBの詳細
買付価格は1株あたり3713円(27.5ユーロ)となり、買付予定数は2023万2774株を超える見込みです(所有割合50%超)。買付期間は2月11日から3月11日までを予定しています。
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。