DMG森精機による太陽工機へのTOB発表

DMG森精機は1日、中堅工作機械メーカーである太陽工機に対してTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表しました。目的は完全子会社化で、買付代金は最大54億2200万円とされています。DMG森精機は太陽工機株式の50.81%を現在所有しており、親子上場の解消を通じてグループ内での連携や海外市場の開拓を加速し、太陽工機のグローバル展開を推進したい考えです。

買付価格と期間

買付価格は1株あたり1875円で、公表前日の終値1375円に対し36.36%のプレミアムが加えられています。買付予定数は289万2208株で、下限は93万2200株(所有割合15.85%)に設定されました。買付期間は11月5日から12月16日までの30営業日で、決済の開始日は12月23日を予定しています。公開買付代理人はみずほ証券が務めます。

太陽工機の賛同と上場廃止の可能性

太陽工機はこのTOBに賛同の意向を示し、株主に応募を推奨することを決定しました。TOBが成立すれば、同社は東証スタンダード市場での上場が廃止となります。DMG森精機は、経営資源の共有や迅速な意思決定を行うため、太陽工機を完全子会社化した上でグローバル展開を加速させたい考えです。

太陽工機とDMG森精機の関係

太陽工機は1986年に設立された工作機械メーカーで、研削盤を主力製品としています。2007年にジャスダックに上場し、2022年4月には東証スタンダード市場に移行しました。DMG森精機との関係は2001年にさかのぼり、当時民事再生を申請していた池貝から株式を取得して太陽工機を子会社化した経緯があります。

新潟県長岡市を拠点とした連携

太陽工機は本社・工場を新潟県長岡市に置いています。同市内には、DMG森精機が今年1月に子会社化を完了した倉敷機械(現DGM MORI Precision Boring)の本社・工場もあり、地域を軸とした連携強化が期待されています。

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