DCMホールディングスによるエクスプライスの子会社化について
DCMホールディングスは、家電を中心とする大手EC事業者である株式会社エクスプライス(東京都江東区、売上高647億円、営業利益12億3000万円、純資産50億6000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決定いたしました。なお、取得価額は非公表で、取得予定日は2022年3月24日です。
DCMホールディングスの狙いと背景
DCMホールディングスは、主にホームセンター業界でリアル店舗を展開しており、豊富な店舗網と実店舗で培った信用力が強みです。一方、エクスプライスはECに強みを持ち、自社サイトに加えて楽天市場やPayPayモール・Yahoo!ショッピング、Amazonといった外部モールにも出店している日本最大級の専門店EC事業者です。両社が連携することで、EC事業がリアル店舗を活用できるほか、相互送客や非家電領域での品ぞろえ拡充など、多面的なシナジー効果が期待されています。
期待される相乗効果
1. EC事業のリアル店舗活用
エクスプライスが得意とするEC分野をDCMの全国店舗ネットワークと組み合わせることで、ECと実店舗を連携させた販売チャネルの拡大が見込まれます。
2. 相互送客
DCMの店舗顧客をエクスプライスのオンラインショップへ誘導し、エクスプライスのオンライン顧客をDCMの店舗へ誘導することで、双方の売上拡大が期待されます。
3. 非家電領域での品ぞろえ拡充
エクスプライスは家電を主力としていますが、今後、DCMの取り扱うDIY用品や日用品、ガーデニング用品などの非家電分野をEC上で強化し、品ぞろえの幅を広げることが可能になります。
エクスプライスの概要
エクスプライスは2004年に設立されたEC事業者で、家電製品をはじめとする幅広い商品を取り扱っています。大手モールへの出店実績を持ち、自社サイトや複数の外部モールで豊富な商品を提供し、多くの消費者から支持を得ています。
まとめ
DCMホールディングスによるエクスプライスの子会社化は、ホームセンターとECの強みを掛け合わせることによる新たなビジネスモデルの確立を目指すものです。今後のさらなる顧客満足度向上と業績拡大に期待が寄せられています。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。