DCMホールディングスによる島忠へのTOB延長について
DCMホールディングスは10月5日から実施しているホームセンター大手・島忠(しまちゅう)に対するTOB(株式公開買い付け)について、12月1日までとしていた買付期間を12月11日まで8営業日延長すると発表いたしました。これにより、買付期間は2度目の延長となり、合計で48営業日となっております。
買付価格は据え置き
今回の延長に伴い、DCMホールディングスは1株4200円という買付価格を維持し、金額の変更は行いませんでした。買付期間のみ延長している点が特徴であり、今後の展開に注目が集まっております。
ニトリホールディングスの対抗TOB
一方で、島忠を巡ってはニトリホールディングスがDCMホールディングスの買付価格である4200円を上回る5500円を提示し、12月28日までを買付期間として独自の対抗TOBを行っております。同業他社との競合が激化することで、島忠の株主や経営方針への影響は大きいと考えられます。
今後の見通し
今後、TOBの結果次第では資本関係が大きく変わる可能性があります。延長が繰り返されたことで、売却側の株主はより慎重に検討する余地が生まれ、さらなる申し入れや提示価格の変動などが注目されるところです。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかないうえに、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。大切な事業や資産をより良い形で次世代へ引き継ぐために、お客様に寄り添ったサポートを実施しております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。