cottaによるGCJG30全株式取得の事例について

事例概要

cottaは、シャンプーやカラー剤など理美容商材の通信販売を手がけるワークス(東京都千代田区。売上高45億円、営業利益2億5800万円、純資産11億2000万円)などグループ2社の子会社化を目的として、持ち株会社GCJG30(東京都港区)の全株式を取得することを決定しました。取得予定日は2024年11月15日で、取得価額は非公表とのことです。

取得の背景

cottaは、もともと製菓製パン業界を対象に、包装資材や食材などをEC(電子商取引)で販売していました。しかし、業容拡大を目指す上で、新たな業界への展開を模索していたところ、理美容商材の通信販売を行うワークスや、そのグループ会社を傘下に収める本件の買収を決断しました。

理美容業界の市場規模とEC化

理美容業界の市場規模は約2兆円とされ、今後も一定の需要が見込まれます。しかしEC化率は20%台前半にとどまっており、他の業界と比べると遅れが目立つ状況です。cottaはこれまで培ってきたECのノウハウを活用することで、ワークスの成長を後押しできると判断しています。

ワークスとグループ会社について

ワークスは1987年に創業し、全国の理美容店を対象に日本初のカタログ通信販売を始めた企業です。約20万を超える顧客基盤と、200万点に及ぶ在庫商品数を強みとし、理美容商材の通販事業で実績を積み上げています。また、グループ会社として化粧品開発などを手がけるレイナカンパニー(東京都港区)があり、グループ全体で理美容業界の幅広い領域をカバーしています。

まとめ

今回の買収によって、cottaは新たな市場である理美容業界へ一挙に参入する形となります。EC化が遅れているとされる同業界ですが、cotta独自のノウハウによって、さらなる成長が見込まれるでしょう。今後のシナジー効果とワークスを含むグループ会社の事業拡大に注目が集まります。

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