ATグループは、MBOにより株式を非公開化することを発表した。TOBを実施し、最大828億円で完全子会社化する。買付代金は投資ファンドが関与しないMBOとして過去最大となる。ATグループはトヨタ車を販売する最有力ディーラーであり、経営改革を進めるために非公開化が必要と判断した。MBOが成立すれば、名証2部への上場は廃止となる。M&Aアドバイザーとしては、今後の自動車市場の変化に対応するため、経営改革を進めるATグループの決断は理解できるものであると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。